準備していない状態では、勝てる戦も勝てなくなる
敗者達の歴史教訓から、負けない極意を学ぶ
孫子の兵法と言っても、孫武の頭の中の妄想から生み出された訳ではないのです。その理論体系は、過去に実際に行われた戦闘行為及び準備段階からの教訓が元となっています。
その中で、次のような地形からは、味方の部隊を速やかに退却させろ、と進言しています。
絶壁、深い窪地、三方が切り立った壁で、脱出困難な場所、草木が鬱蒼と生える場所、湿地帯で歩行困難な場所、山間部で足場が悪い場所。
このような場所は、自軍はけっして近付かず、敵をこのような不利になる場所に追い込め、と忠告しています。
これは、過去の膨大な中国の戦闘の結果、その教訓から導き出された結論です。
故に、馬鹿は実際に自ら痛い目に遭わなければ気付きませんが、賢者は過去の失敗パターンから学び、自らはその泥沼には嵌らないものです。
これは仕事にしろ、ギャンブルにしろ、借金にしろ、恋愛にしろ、様々な分野に応用できます。例えば恋愛で言えば、失敗した恋愛のパターンなるものをインターネットで事前に読んでおけば、暴力男とか、暴力女、金にだらしない相手、不潔な人、色んな地雷人間を予め避けることが可能です。
まあ、こう書いている私自身も、女からすれば、低所得者の地雷だと思うけど・・・。避けられちゃいますかね?まあ、金儲けに関しては、今、必死になって所得を上げる努力をしているが故に、まあ、今は看過すべし!
しかし、人生で最重要なことは、これからあなたが新しく取り組もうとしている物事です。それがすなわち、言い方は物騒ですが、[敵]に相当します。
故に、今、あなたがこれからしようとしていることに対して、予め、ある程度調べることは肝心なことなのです。
しかし、やろうとしたけど、結局やらなかったが故に失敗した、というパターンもあります。それは、例えば、美女に告白しておれば、もしかしたら、その美女と付き合えて、最終的には幸せな家庭を築けていたかもしれないのに、告白しなかったが為に、一生独身で終わる、ということです。
故に、やるべきこと、やろうと思うこと、やらなければどういう損失があるのか、成功したらどれだけのメリットがあるのか、失敗したらどれだけのデメリットがあるのか、事前にしっかりと調べ尽くしましょう。
何も事前準備も下調べもせずに、普段から何のトレーニングもしていない老人が、いきなり日本アルプスに重たいリュックを背負って5泊の登山をするなんて、死にに行くようなものです。捜索隊が出動して、税金の無駄遣いになるだけです。絶対にそんな無謀なことは止めてください。
下調べは重要です。