死にたい人へのメッセージ(静)

自殺防止のメッセージ集(文章)

不測の事態に備え、二の手、三の手を用意しておく

孫子の考える[脆い人間]とは?

 

[何か]に依存する生き方は止めるべき!

 

 

 依存する人は、敗者となる確率が高い。これは、[孫子の兵法]に書かれた重要な法則の一つです。

 

 この場合の依存とは、薬物依存とか、ギャンブル依存症のことではなく、簡易的に述べれば、[全てが都合良く進んだ場合]を常に前提として生きている人のことです。

 

 [戦争においては、敵の来襲がないことに期待をかけるのではなく、敵に来襲を断念させるような、自分が構築した備えを頼みの綱とすべきである。敵の攻撃がないことに期待するのではなく、敵に攻撃の隙を与えないような、鉄壁の守りを構築すべきである]

 

 要は、敵が攻撃を仕掛けて来るかどうかは、敵次第であり、常に自分の願望通りに進むとは限りません。自分は平和を望んでいても、敵国が戦争を仕掛けてきたら、否応なしに戦渦に巻き込まれることになります。

 

 つまりは、相手に依存している状態です。それは、人生においては、本当に脆い。そういった風に、何か他者の動向に依存した人生であればある程、その人生は何かの拍子に簡単に瓦解してしまう、ということです。

 

 会社をリストラされたり倒産したら、もう生きていけない、というのは、その会社に依存し過ぎな証拠です。まあ、失業保険制度もあるけれど、出来れば、他に副収入があれば、たとえ本業の収入が途絶えたとしても、副業の収益でダメージは少なくて済みます。

 

 

孫子の考える脆い人間の特徴

 

〇依存していることが多過ぎて、勝利まで辿り着けない人

 

〇勝算を高める努力を一切せずに、希望的観測ばかり述べる人。故に、ちょっとでも想定外の事態に陥ったら、途端に人生の舵取りは難しくなる。

 

 依存とは、つまりは他者に依存する脆さであるが故に、[不敗][盤石さ]からは対極に位置するものです。故に、いかに依存度を減らすかが、人生を勝ち抜く為の重要な要素となります。

 

 

不足の事態への対策を怠らないこと

 

 例えば、野外でするイベントの場合、天気が良ければ、そのイベントは滞りなく進行するでしょう。しかし、豪雨になってしまった場合、そのイベントは不可能になってしまいます。これは花火大会とかが当てはまります。

 

 しかし、室内で行うプランBがあれば、たとえ雨天であっても、実行可能でしょう。しかし、流石に花火大会の場合は室内開催は無理ですが。

 

 想定外の最たるものは、東日本大震災の時の原発への高い津波の襲来ですね。誰も事前に、あんな放射能漏れの大事故が起きるなんて想定していなかった。想定していたとしても、延々と議論するばかりで、具体的な対策は取っていなかった。それが悲惨な事故の直接の原因です。

 

 地震や津波はいつ来襲するか、誰にも予測は出来ません。神のみぞ知るのです。但し、ここでは、より身近な、人間自身の心掛けで回避可能な借金問題とかの方が、依存を減らすという意味では、より具体的な対策を取り易いでしょう。原発の津波対策のことは、個人ではどうしようも出来ませんが、自分自身の人生に関することならば、対策を取ることは可能だからです。

 

 例えば、浪費癖があることが原因でクレジットカードのリボ払いの残高が中々減らないのならば、その原因を改善するしかありません。クレカに依存しなければならない状況というのは、極めて不健全ですから。

 

 勿論、人間ですから、バイクとか車と同様、能力の高い人間もおれば、能力の低い人間もおります。才能豊かな人間もいれば、何の才能もないと思われるような愚鈍な人間もいます。

 

 けど、他人と体や脳味噌を入れ替えることは不可能なので、自分が置かれた状況、及び、自分の知能と肉体でもって、今後も継続して生きていくしかありません。

 

 故に、己の置かれた立場をよく考えて、依存度を少しずつ減らしていく努力をしましょう。