死にたい人へのメッセージ(静)

自殺防止のメッセージ集(文章)

生き急がなくていい

f:id:saitokenichi:20180308132557j:plain

著作者:
王明源 - ( Titanium Er . 鈦爾平面影像 )

 

 

 

 

 

 さて、私は今、36歳と三ヵ月であります。まあ、75歳の人からすれば、まだまだ若いということになりますが、20歳の人からすれば、もうかなりの年上ということになります。

 

 思えば、私が二十歳そこそこの頃は、まだ世の中の恐ろしい仕組みがまるで分っていなかった。なので、とある糞セールスマンに、全く不要な、頭の良くなる機械というのを、総額215万円の五年ローンで買わされたこともあった。

 

 あの時の自分に、今の自分が憑依可能ならば、そのセールスマンのセールストークなんぞ、もう、会話の途中でも、即刻電話を切ってやるのになぁ。でも、その時は、まんまと騙されてしまい、毎月35600円もの大金を五年の長期にわたり、支払い続けることになりました。まあ、初回のみ多少多めに支払ったのかなぁ。

 

 はぁ(*´Д`)。

 

 でも、今でもなんとか生きています。色々と大損したり、損したりしまくりました。で、今でも、人並みの暮らしというのは実現出来てはいません。

 

 でも、なんとか生きています。

 

 過去に死にたい、と思ったことは、軽く100回以上はありました。多分、普通レベルの人生を歩んでいる人が、過去の私の人生を踏襲すれば、絶望してしまうでしょう。

 

 でも、今でも何とか生きています。で、今、36歳になっています。二十歳の頃より、16年間も生き延びました。

 

 まあ、自然に癌になって寿命を迎えていたならば、それはそれで別に構わなかったのですけど、今のところ、何の病魔にも襲われていませんので、まだまだ生きられると思います。

 

 人生、そんなに急がなくてもいいのではないでしょうか?

 

 昔、何かで読んだことがあるのですが、受験生の子供と母親が、志望校に落ちたことが原因で、ショックのあまり、二人とも同時に首を吊って死んでしまったらしいです。

 

 本当に、アホかと思います。ならば、一年浪人して、その一年の間に頑張ればいいだけではないか?それか、別の一段下のレベルの大学を受験すれば良かっただけではないのか?

 

 なぜ、そんな軽い躓きで自殺してしまうのか?メンタルが弱過ぎるよ。

 

 長い人生、常に何らかのトラブルは定期的に起こるし、紆余曲折もあるに決まっている。ずっとストレートに、最高速度で順調に進める訳がない。

 

 故に、ちょっとの躓き、一回の躓き毎に死んでいたら、命が4500個位無ければ、人生80年は生きられないであろう。

 

 とにかく、これは、まだ人生経験が浅い若い人達に対して強く主張したいことだが、本当に生き急ぐ必要は全くないのだ。

 

 今、死にたいと思っている出来事も、三年後にはすっかりと忘れているかもしれない。忘れていなかったとしても、三年後には、既にどうでもいいレベルにまで薄れているかもしれない。

 

 ドラゴンクエスト3が新発売された大昔は、ドラゴンクエスト3を死に物狂いで入手しようとした人達で溢れ返っていたが、今、ドラクエ3をやろうと思えば、中古のゲームソフト屋で簡単且つ安価に手に入れることが出来る。

 

 たまごっちも、大ブームの頃には、とんでもない金額で取引されていたが、今、たまごっちなんて、誰も見向きもしないのだ。

 

 それとこれとは違う!と言うかもしれない。しかし、本質的には同質なのだ。その時に大きな出来事だったとしても、年月が経てば、もうすっかりと鎮静化するのだ。

 

 手術をしたとしても、手術後数日間は痛みで夜も眠れないかもしれない。しかし、すっかりと傷が癒えたとしたら、もう完全に手術の痛みなど忘れ去っているだろう。

 

 私もそうです。私は体のとある箇所の手術をしたことがあります。手術から一週間程は、患部に服が触れるだけで、もうとてつもなく痛かった。まともに歩けなかった。

 

 しかし、今となっては、すっかりと傷も癒え、何の後遺症もない。普通に歩けるのだ。

 

 死にたい程の心の傷に関しても、同様であり、時が癒してくれるし、時が解決してくれるケースも多々ある。

 

 よって、生き急がなくてもいい。