死にたい人へのメッセージ(静)

自殺防止のメッセージ集(文章)

[死にたい欲求は屁理屈じゃない]自殺未遂行為を何度も繰り返した女から、死にたい気持ちを消す提言!

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著作者:
Diego Agudelo
 
 

死にたい人の心理状態とは?

 

 もしもあなたの思考において、[死にたい・・自殺したい・・・]という頑固な気持ちが常に頭を過るようになったとしたら、あなたの日常生活は、一体どうなるのでしょうか?

 

 それは、例えれば、高速道路の脇にずっと突っ立っており、常に目の前を、ビュンビュンと、[死にたい]や[自殺したい]とドアに書かれた車が次々に通り過ぎていくようなものです。到底、精神が持たず、受け入れられないと思います。

 

 しかし、鬱病患者、とりわけ強烈な自殺願望を所有する死にたい人にとり、それは現実のものなのです。それが心の病の厄介な部分です。肉体面の苦痛ならば、痛み止め薬を打つことにより取り除くことも可能かもしれませんが、精神面の苦痛は、なんとも厄介なのです。

 

 私はハーバードー大学の精神医学科を酒席で卒業しましたが、今まで診察してきた患者さんの中で、最も厄介な患者さんが、自分の肉体を必要以上に傷付けるタイプの患者さんです。つまり、自分の肉体の隅々にまで、マジックペンで[死にたい・・・死にたい]と書きまくって来る患者さんです。

 

 私はいつも「耳なし芳一じゃないんだから、そんな、お経みたいに[死にたい]という言葉を書き連ねるのはお止しなさい」と叱るのですが、一向に効果がありませんでした。

 

 終いには、もうしょうがないので、患者さんの皮膚の色に合わせたペンキを調合して、その塗料を患者さんの全身に塗りたくって、消しました。あたかも、新宿ゴールデン街のスプレーによる落書きを、壁と同色のペンキを塗って消すみたいに・・・。

 

 うつ病とは、まさしく、そんな心理状態のことを言います。心の病なのです。私達の思考体型は、普段は特に違和感なく、普通に考え、行動しています。しかし、精神学の観点から詳細に分析しますと、その思考回路は、生物学的思考、心理学的思考、そして社会的な要因により変化する思考の三つが存在します。

 

 [生物学的な思考]とは、つまり、ミスタードーナツに美味しそうなドーナツが並んでいるので、食べたいなぁ~、でも、お金が無い・・・( ^ω^)・・・パクッ!

 

 店員「あっ!お客さん、お金払ってください!」

( ^ω^)「いやだお!さい奈良~!」

 

 ということです。つまりは、本能的な思考のことです。

 

 次の、[心理学的な思考]というのは、これは大学で心理学の講義を受けたことがある人ならば全員習うことですが、心理学的思考には二通りあります。

 

 一つは[シンリーの思考]、もう一つは[ガクの思考]。この二つをねるねるねーるねみたいに混ぜ合わせれば、[シンリーガク]となり、更に30日間にわたりチーズの如く発酵させれば、心理学的思考が誕生するという訳です。

 

 最後の[社会的な要因により変化する思考]というのは、要は、デフレになれば物価が安くなる(例、牛丼一杯が3円になる)ので、牛丼屋に長蛇の列が出来るが、インフレになれば物価が高くなり(例、ビックマックが一つ5兆円になる)、誰もマクドナルドには寄り付かなくなる、という事態に起因する、人々の行動の変化のことです。

 

 これら三つの要因が重なり合い、[死にたい]という負の感情が芽生えるということが、近年、NASAの宇宙力学の研究により、立証されています。

 

 [死にたい]という負の感情は、時には自分自身を追い詰めていきます。まるで巨大迷路の中を、[死にたい]という名の殺人鬼に追い掛け回されているようなものです。袋小路に追い詰められた時に、自ら命を放棄してしまうのです。まあ、ただ、窮鼠猫を噛むの例えの通り、反撃するパターンもあります。それが、人生への逆襲です。スターウォーズの帝国の逆襲のようなものです。

 

 その[人生に逆襲する心]が芽生えれば、[死にたい殺人鬼]など、一気に破壊し、撃退することが可能なのです。けど、大半の自殺志願者は、その状態には至らずに、延々と、何年にもわたり、鬱症状に苦しめられ続けるのです。

 

 それが、自殺志願者が頻繁に発する[死にたい・・この世から消えたい・・]という言葉の、根本的な原因なのです。そいつが原因菌なのです。除菌しなければなりません。除菌グッズを買ってください。

 

 さて、これから紹介する話は、あるアメリカ人女性が、長い人生の大半において、死にたいと思い続け、悩まされ続けてきた、自殺衝動との闘いの記録です。どうか、読んで、感想を紙に書いたら、近所のコインランドリーの乾燥機の中にその紙を入れておいてください。きっと、誰かが読むでしょう。

 

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著作者:
rexboggs5

 

 ※(写真の女性と、この話の女性は、一切無関係です)

 

 

 さて、アメリカのホイップ村に、一人の女性がいました。その女性の名は、ヘラリー・クーリングオフと言います。

 

 ヘラリーさんは、死にたい衝動に常に襲われ、三分おきに自殺行為を試していました。ボールペンを首に7センチ刺した時もあります。しかし、いつの間にか、傷口が治癒してしまい、全然死ねないのです。その三分後、今度はネット通販で購入したギロチンで首を切断しました。しかし、やはりどういう訳か、死に切れないのです。いつの間にか、胴体と首がピッタリとくっ付いているのです。

 

 このように、ヘラリーは、何度も何度も繰り返される[死に切れない自殺未遂]に苦しめられていました。

 

 ヘラリーは、当時の様子を赤裸々に語ります。ちなみに好きなキャラクターはキキララです。

 

 中学三年生の頃の進路相談で、ヘラリーは、自己嫌悪に陥りました。彼女は寿司職人を目指していたのですが、地元には、トンデモ寿司を出す寿司屋しかなく、本格的な寿司を提供する寿司屋が皆無でした。なので、ヘラリーは死ぬことを決めました。まともな修行をさせてくれる店が一切無かったからです。

 

 「私が死んでも、どうせ誰も困らないし、悲しまないだろう・・・」

 

 そう思い、ドクターペッパーを一日に五本飲むことによる急性糖尿病により死のうとしました。しかし、死に切れませんでした。彼女は白人だったので、アジア人に比べて、糖尿病になりにくかったからです。

 

 でも、そのせいで、ブクブクと太り出し、遂には、ヒラリー・クリントンの五倍の体重になってしまいました。

 

 「こんな体では、もう生きていても、意味が無い・・・死のう・・・」

 

 そう決意した彼女は、自分の肛門に拳銃を当てて、弾に体内を貫通させて死のうとしました。

 

すると、その時、弾々(たまたま)、全米ライフル協会の役員がその場に来ており、ヘラリーの拳銃自殺を止めました。「ヘイ、銃は、こんなことに使っちゃ駄目だぜ!」

 

 ヘラリーは、この救世主のお陰で、命拾いしました。ただ、依然として、自殺願望は消えませんでした。でも、拳銃自殺は今後絶対にやらないと心に決めました。拳銃が不要になったので、その拳銃は近所の幼児にプレゼントしました。

 

 その後、道を歩いていると、道端で一枚の宝くじを拾いました。それは、一等が600億円貰えるパワーボールという種類の宝くじでした。

 

 「この宝くじが当たらなければ、もう死のう・・・」

 

 そう、ヘラリーは決意しました。

 

 トボトボと歩いていると、目の前に、ゴールデンゲートブリッジが見えてきました。この橋は、飛び降り自殺の名所としても有名でした。彼女は宝くじのことも多少は気にしていましたが、どうせ当たらないと思い、思い切ってその日の内に、ここで死ぬことを決めました。

 

 彼女は橋の中央まで来ると、遺書を書くことにしました。しかし、ペンはありますが、紙がありませんでした。仕方が無いので、先程拾った宝くじの裏側に書くことにしました。それには、こう書かれていました。

 

 [かつ丼食べたいピョン!]

 

 書き記した直後、彼女は水中へ落下しました。誰もその様子を目撃してはいませんでした。

 

 しばしの後、一人の自殺志願者の女性が、やはり死にたいと思い、ヘラリーが飛び込んだ場所にやって来ました。彼女の名前はモニカ・ルインキスと言いました。

 

 彼女がまさしく飛び降りようとした瞬間、ふと下を見ると、一枚の宝くじがありました。その宝くじには、こう書かれていました。

 

 [かつ丼食べたいピョン!]

 

 彼女は何か直感的にピンと来て、その日は飛び降り自殺は中止して、その宝くじを持って、家に帰りました。

 

 丁度その日はパワーボールの抽選日で、彼女は大して期待せずに、その生中継を観ていました。すると、次々に自分の宝くじの番号が当たっていき、遂には全部の番号が当たりました。600億円が当選したのです!

 

 彼女はその日以来、もう自殺願望はきれいさっぱり雲散霧消し、生きる希望に満ち溢れました。

 

 超高級ブランドのエルメスのショップに入り、「ここにあるモノ、全部頂くわ!」なんて言って、一つ数百万円もするハンドバッグも、全て買い占めました。

 

 まるで砂糖にたかるアリの群れのように、金目当ての人間達がワラワラと寄ってきました。しかし彼女は金の力で全ての人間を従えました。

 

 そう、彼女の人生は、一枚の宝くじにより、一変したのでした。

 

 もしもあの日、あそこに、あの宝くじが無ければ、彼女は海の藻屑と化していました。もしも海に落ちてしまっていたら、彼女は命を失っていたことでしょう。たとえ自殺未遂で終わり、虫の息ながら助かっていたとしても、一生治らない重い障害に、生涯にわたりて悩まされ続けたことでしょう。

 

 この事例から、もしもあなたが死にたくなったら、どのように行動すべきか、そして、どのような考え方をすればいいのかが、うっすらと見えてくると思います。

 

 自殺志願者の死を食い止め、なるべく自殺者の人数を減少させるには、一体どうすべきか?モニカはそういう想いを一切抱かずに、今も自分自身の人生を豊かに彩ることに一生懸命に生きています。

 

 

 さて、では、妄想はこれ位にして、実際の自殺志願者の女性の話をしましょう。彼女の名前はアンジェリーナ・アニストン。ごく普通のアメリカの白人女性です。

 

 

朝の鬱憤がその日ずっと付き纏う精神病

 

アンジェリーナ・アニストンさん 私が初めて自殺を試みた時、まだ10歳でした。でも、既にマサチョー摂津工科大に入学していました。その頃の私はとても若かったのですが、既にお肌の老化現象が気になり始めており、朝のメイクには、毎日40分もかけていました。まあ、今から思えば、滑稽ですが。ところで、烏骨鶏(うこっけい)の焼き鳥は絶品ですね。

 

 なんで自殺を試みたかですか?それは、学食のメロンパンが売り切れていたからです。あなたも、理性では[この程度のことでイラッとしてはならないんだ!]と理解していても、感情が制御できない時って、あるでしょう?

 

 そしてこれは自殺に限らず、他の分野でも起こり得ます。例えば、31アイスクリームで、まだ食べたことのないチョコレートのアイスをシングルコーンで頼んで食べてみたら、あまり美味しくなかったと。その時、過去に食べたことのある、とても美味しかった記憶のあるナッツ入りのキャラメルアイスにしておけば良かった・・・と、途方に暮れることって、あるでしょう?

 

 そんなことです。そのように、日常生活の中で、常に死にたい衝動に駆られることは、沢山あるのです。

 

 自殺志願者の物事の捉え方、死にたいという感情の発生の仕組みというのは、普通一般の人々とは異なるのです。

 

 例えば、道を歩いている時に、犬のウンコを踏んだとしますね。そうしたら、普通の人は、「うわー!汚い、どうしよう、道端の草に擦り付けて、とりあえず大部分の糞を除去しよう」と思う筈です。

 

 でも、私は異なります。そういうことはしないんです。もしも私がそのような状況に陥ったとしたら、その靴を購入した靴屋に返品しに行くんです。たとえ何年も前に買った靴であっても。

 

 勿論、靴屋の店員は驚くでしょう。でも、私はこういう事態に備えて、常に靴を購入した時のレシートを持ち歩いているんです。それが証拠となります。「早く新品の靴に交換しないと、訴えるわよ!」と罵倒するのです。すると、店員は渋々、最新のピカピカの綺麗な靴と交換してくれるのです。これが、モンスタークレーマーの力です。

 

 でも、もしも靴のレシートを紛失していたら、どうしましょう?答えは一つです。自殺するんです。自分の思い通りに行かないと、生きている意味が無いと感じて、とても落ち込むんです。でも、新品の綺麗な靴に交換してもらえた時には、気分がウキウキ状態になって、[生きてて良かった~!]という嬉しさ100%の気分になるんです。

 

 まあ、つまり、これが自殺志願者の、躁鬱状態なんです。私も苦しいんです。

 

 私は子供の頃から、ずっとこうでした。私の物事の捉え方、世の中のシステムに対する考え方というのは、暗黒面がやや多いのです。まさしく[正直者が馬鹿を見る]という諺の通りにならないように、生きている間、なるべく最大限の利益を得ようと、必死になってクレームを入れる毎日でした。

 

 でも、流石にクレープ屋にはクレームは入れないわ。だって、クレープに入っているのはクリームなんですもの。まぁ、クレー射撃で的に当たらなかったら、代金の返却を要求しますけどね。

 

 とにかく、私の心には常に野蛮で獰猛な獣が住み着き、常に空腹で、いつも誰かを攻撃していなければ気が済みませんでした。一度、宇宙人も攻撃しましたけど、メン・イン・ブラックの黒服の人に止めるように言われて、止めました。それ以来、ずっと地球人だけをターゲットにしています。

 

 

中学校で、首の頸動脈にナイフを当てた

 

 さて、私が中学三年生の時、担任と進路相談の話題になりました。その時に、その先生に言われたんです。「お前はアホだ、ボケ、お前なんて死んじまえ!」と言われているように感じました。

 

 その瞬間、私は激昂して、先生の首に隠し持っていたナイフを当て、こう言いました。

 

 「動いた瞬間、お前は死ぬことになる」

 

  次の瞬間、先生が何か言葉を喋ろうと口を動かした時、私は無意識に腕を動かしていました。瞬時に、先生の首から血液がドバーっと噴出しました。

 

 その時、私は咄嗟に、あるモノを連想しました。

 

 「あ、そうだ。ケチャップのたっぷりかかったホットドッグを食べたいなぁ」

 

 私はホットドッグ屋に行く為に、血だらけの殺人現場はそのままで、私はその場を後にしました。こうして、私は全米指名手配犯になりました。

 

 後で知ったことですけど、それは単なる私の幻想でした。その場に先生はいなかったのです。私はただ単に、新品のケチャップの容器をナイフで切っていたに過ぎなかったのです。

 

  その後、ホットドッグの屋台を発見し、一つくれと言いました。でも、手持ちの金が1ドルしかありませんでした。値段表を見ると、一番安いホットドックでも、3ドルしました。

 

 私は店のオヤジに1ドルにまけるように懇願しましたが、聞き入れられませんでした。しょうがないので、そのナイフを使って、近くのATMを破壊して現金を調達することにしました。

 

 無人くんのATMを発見したので、ナイフでガシガシとATMを攻撃しました。札束を取り出すミニシャッターは破壊することに成功しましたが、中を覗いても、お札は一枚も入っていませんでした。

 

 私は悲しくなりました。いっそのこと、ここで死のうと思いました。

 

 私は刃渡り70センチのナイフを自分の頸動脈にピタリと当てました。脈拍を感じることが出来ました。ついでに血圧も測ってみると、上が108、下が70でした。

 

 私は、悪魔の声を聴きました。

 

 「お前がこの場で死んだとしても、誰も悲しまないから、とっとと死ね!」

 

 その瞬間、5km位遠くの方から、進路カウンセラーの先生と、ワインカウンセラーの先生の声が聞こえました。

 

 「イヴァンカ、お願いだから、止めてくれ!」

 

 彼らの声はうっすらと聞こえていましたが、私の名前を間違えていることがとてもショックで、更に死にたくなりました。なので、耳栓を付けて、周囲の声を遮断しました。

 

 深く深呼吸しました。次にエラ呼吸もしました。次にポテトチップを食べながら、自宅で四時間テレビを観ました。

 

 その後、元の現場に戻り、再度、自殺行為を再開しました。すると、次の瞬間、「これしか方法は無いんだ!」という声がしました。地面を見ると、美味しそうな焼き立てのピザがありました。

 

 私はそのピザを食べようと思いましたが、直前に食べたポテチがピザポテトだったので、正直、ピザを二回連続というのは飽きていましたので、その誘惑には乗りませんでした。

 

 私の自殺行為を止めさせたい彼らは、今度は、私に向かってマシンガンを撃ってきました。私はハチの巣になりました。血だらけになり、地面に倒れました。

 

 「イヴァンカ、すまなかった。これしか方法がなかったんだ」そう言って、倒れた私の手から、ナイフを取り上げました。でも、彼らがそうしていなければ、今、私はこの世にいなかったかもしれません。

 

 周囲の皆さんには、私は普通の子供に見えたかもしれません。少しヤンチャなところもあるけど、ヤンキーではないと認識されていたと思います。そう、私はごく普通の、クレーマーでした。

 

 まさか、周囲のみんなは、私が毎朝、隣近所に配達された新聞を盗み読みしているなんて、思いも寄らなかったでしょうね。でも、聖教新聞だけは、興味が無いので読みませんでした。

 

 数年後、私は更に強烈なモンスタークレーマーになっていました。スターバックスのコーヒーが熱すぎるからと、スターバックスを提訴して、5000億円の慰謝料をふんだくったりしていました。

 

 最早、精神科医も匙を投げました。もう、誰の助けも受けられない私は、絶望しました。私の精神の状況は悪化の一途を辿り、限界に達していました。この地では、子供から老人に至るまで、私がモンスタークレーマーであると知っていたので、居辛くなったのです。そんな窮地に陥った私は、もう誰も、どこの会社も訴える気にはなりませんでした。

 

 私はカリフォルニア州から、アラバマ州に引っ越すことにしました。でも、乗る夜行バスを間違えて、オクラホマに行ってしまいました。結局、偶然も縁の内だ、と思うようにした結果、オクラホマ州に住み着きました。

 

  オクラホマ州では、私がモンスタークレーマーだということ、そして五千億円の資産を持つ大金持ちだということを、誰一人として知らなかったし、気付きませんでした。なので、私はオクラホマの澄み切った晴天の空の下で、のびのびとクレーマー活動を再開することが出来ました。

 

 ただ、この時も、やはり私の心中は、どす黒い暗黒雲、曇天で覆われていました。私は完全に心の病だったのです。自殺願望は常に付き纏いました。誰にも話せなかった。だからこそ、私の体験談を皆さんに知ってもらい、赤の他人の自殺志願者達の命、死にたい方々の命を救う一助となれば、幸いです。

 

 

死にたい気持ちが極限まで高まり、陸橋から飛び降りようとした

 

  はい、その時のことはハッキリと覚えています。私はオクラホマに来てから、早速、クレーム活動に精を出していました。肉屋で500gの肉を注文して持ち帰り、家の秤で計ったら、495gしかなかった時など、肉屋に怒鳴り込みました。それで、賠償肉として、3kgの肉を頂いたこともありました。

 

 けど、そんなことを三週間もしていたら、小さな州ですので、オクラホマ州全土に私の悪評が知れ渡る結果となりました。もう、ここでも私は生きていけないのね、と残念に思い、死にたいという想念が、またぶり返してきました。一応、バファリンを飲めば鎮まるかな、と思ったのですが、バファリンを服用しても、一向に死にたい気分は解消されませんでした。

 

 もう死にたい・・・今度こそ、本当に死のう・・・そう決心しました。今度は邪魔が入らないように、人気のない場所で死のう・・・と思い立ち、誰も歩いていない近所の道を力なく歩いていました。

 

 私の頭は崩壊し、脳味噌が耳からはみ出ていました。その脳味噌を烏が肩に停まりながら、ついばんでいました。でも、私はそんなことは、もう気になりませんでした。とにかく、一刻も早くこの世から去りたい、あぁ、恥ずかしい、死にたい、生きるのが・・・疲れた・・・がぴーん!という心情でした。

 

 一人でしきりに[ぶっ殺す、ぶっ殺す!ウオーヌ!!ぶっ殺すどー!!]と、凶悪な叫び声を挙げていたそうです。狼男ならぬ、狼女状態でした。最早理性的に物事を思考することは不可能な状態でした。すると、いきなり、耳元で囁く声が聞こえました。

 

 「もう、本当にダメな女ねえ、あなたっていう人は。とっとと死んじゃいなさい!」

 

 その声がとてもショックでした。普段ならば、それは他愛もない幻聴だということは分かっていたのですが、その時ばかりは、もう、私の頭が極限にまで混乱していたので、とりあえず、もうこの世からオサラバすることにしました。

 

  陸橋の上まで歩いてきました。下を見ると、貨物列車が定期的に高速で走り抜けていきます。でも、その時、ふと、こんな声が聞こえました。

 

 「もう一日、生きてみましょうよ?」

 

 この囁きかける言葉は、自殺志願者がよく耳にする文句だそうです。やはり、いくら理性では死にたいと思い込んでいても、本能では、死にたくないに決まっているのです。これは、本能の叫びなのだと思いました。

 

 「でも、なんで生き延びなくちゃならないの?アタシはこのままずっと狂い続けなきゃならないの?もう、嫌なの、こんな生活は!全く生きてても面白くないのよ!もう嫌!生きているのは嫌!」そう、思いました。

 

 けど、又、生き続けたいという心の声が聞こえてきます。心の葛藤は、キットカットみたいに、中央で真っ二つに割れてしまい、結論は出ませんでした。私の認知能力は完全に崩壊しました。忍術もX-MENの超能力も全く使用不可能になっていました。

 

  ミイラには必ず包帯のイメージがあるように、未来という言葉には明るい雰囲気が漂う。しかし、その時の私には、自分の将来について、どうしても明るさは見出せなかった。だから、鉄条網をよじ登って、柵の向こう側に立ったわ。

 

 私の人生において、私自身で決めることが出来たことは、けっして多くはありませんでした。コカ・コーラの自動販売機しかない場所で、私はペプシコーラが飲みたかった。でも、目の前の自販機には、ペプシコーラは無かった。だから、私の選択の自由なんて、元から皆無でした。

 

 でも、この飛び降り自殺は、私自身の決断によって行われることだ、独断だ!そう、そして轢断、身体は切断、そして私は飛び降り決断 ♪ なんていう風に、ラップを刻みながら、飛び降りる決心を固めました。

 

 後ろの鉄製の柵が、私の背中に微かに触れているのが分かります。私はタイタニックのポーズのように、両手を広げました。涼しい風が吹いていました。思わず、口笛を吹きました。

 

 下を見ると、クレーム活動で得た、真っ赤なハイヒールが見えました。つま先は宙に浮いており、踵のみで体重を支えていました。その真っ赤なハイヒールの間から、更に見下ろすと、冷たそうなレールが見えました。完全に無機質な物体。生命の温かみが一切感じられない、ただの鉄の塊でした。

 

 もう完全に混乱していた私の頭脳で考えられた唯一のことは、「せめてレールにぶつからずに死にたいわ」ということでした。不思議なものです。これから死のうとしているし、高所から飛び降りて死ぬ為には、自分の体をグチャグチャに損壊させる必要があるのです。なのに、これから飛び降りてぶつかろうとしている突起物に激突したくない、という微かな願望が、頭を過りました。まさに、燃え尽きそうな程に弱々しくなっていた生きる気力が、最後の気力を振り絞って、私に渡した生命の直訴状だったのです。

 

  暫くすると、後ろから女性の声が聞こえてきました。

 

 「あなた、もしかして、アンジェリーナじゃないの?」

 

 なんだか懐かしみのある声にハッとして振り向くと、そこには3歳の時に、山菜取りに出かけた山の中で生き別れた母がいました。再会時、私は19歳でしたから、実に16年ぶりの再会でした。

 

  その時、丁度その陸橋に、凶悪な逃走犯が運転するピックアップトラックがやって来ました。彼らは武装強盗で、バズーカ砲やマシンガンを装備しており、カーチェイスをしながら、後ろに連なった7台位のフォード製のパトカーに向かって、発砲していました。

 

 次の瞬間、パトカーから放たれた自動追尾ミサイルが逃走犯のピックアップトラックに当たり、大爆発しました。直後、その壊れた車体が私の方に飛んできました。まるでハリウッド映画のように、鉄の塊が私の方に飛来し、フェンスもろとも、私の体は空中に放り出されました。

 

 それからの記憶はありません。気が付いた時には、病院のベッドの上でした。私は緊急治療室で集中処置を施されていました。

 

  母親は、破壊された車のボディーが直撃して即死でした。しかし私は、鉄製のフェンスに、飛来した車のボディーが激突してくれたお陰で、衝撃が緩和され、大して怪我をすることなく、空中に放り出されたのでした。

 

 しかも運が良かったことに、真下を、屋根が無い状態で、大量のマシュマロを剥き出しの状態で運んでいた貨物列車が通り過ぎている最中でした。私は、丁度そのマシュマロの上に落ちたので、大した怪我はせずに済みました。

 

 でも、その病院の医者が誤診で、私の心臓が大ダメージを受けており、もう取り替えるしかないと診断したせいで、私の心臓は取り除かれました。代わりに、事故現場で即死していたけど、心臓は無事だった凶悪犯罪者の心臓を移植されました。

 

 でも、不思議なことに、それ以来、クレームをしようとは思わなくなりました。病院側も、「本来なら治療費として8000万円を請求するところですが、こちらも臓器移植する必要がないのに心臓を勝手に移植してしまったので、280円にまけときます!」と、まるで藤沢駅の近くにある名店ビルの中の魚屋さんの店員みたいに、おまけしてくれました。

 

 私は、ふと、思い出しました。名店ビルの中の古久家のタンメンは美味しいと。でも、遠いので、滅多に行けません。古久屋はカタ焼きそばも美味しいです。

 

 

 この世に生きている限り、誰でも死にたいと思う可能性は内包している

 

 自殺するしか選択肢が無ければ、自殺することは適切なのでしょうか?本当に、自分の命を自ら断つという行いが、最良の選択肢なのでしょうか?

 

 どうすれば私のような、健常者から見れば意味不明な人物を救えるのか、まずはメンタルヘルスから、私達、精神病患者を捉えてください。でも、間違ってもファッションヘルスには行かないでください。今は梅毒が大流行している最中ですから、危険です。

 

 心が精神の病に罹っている時、私の物事の考え方は、至極狭まります。健全な心の状態ならば、360度、大パノラマが開けているのに、心が病んでいる時には、思考の範囲が狭まります。幾つも助かる道があったとしても、安易に命を捨てる道に進む可能性が高いのです。

 

 あの時、私は死にたいとばかり思い、事実、死ぬ為にはどうすればいいのか?しか考えませんでした。でも、普通ならば、もっと別のことに考えを巡らす筈です。

 

 とにかく、一つのことだけが答えではないのです。もっと幅広く物事を考えてください。自殺願望のある人に対しては、優しく接してあげてください。「死にたいと言っている内は、けっして死ぬ筈がない」などと、冷たく突き放さないでください。もしかしたら、本当に死んでしまうかもしれないから。

 

 私も、生まれてからずっと、死にたいと思い続けてきた訳ではないのです。ある時から突然、精神病になり、それからは、しきりに死にたいとばかり思うようになりました。

 

 そのきっかけは、宝くじで10ドルが当たっていたのに、換金期限内に現金化しなかったことです。それ以来、私はずっとそのことを後悔し続け、やがてその思いは肥大化し、遂には自分の命を捨てたい、死にたいとまで思うようになりました。

 

 なので、ごく小さな物事であっても、やがてその出来事がキッカケで、死にたい気分に陥る危険性があることを、皆さん、強く認識してください。当たり付きの自動販売機で当たったけど、モタモタしている内に、当たりが取り消しになってしまった・・・この程度の傷跡であっても、そこから雑菌が入り込み、死に至ることもあるのですから。

 

 なので、当たり付きの自動販売機で当たったら、30秒以内に素早く選んでボタンを押してください。31秒の時点でボタンを押しても、当選は無効になってしまいますから。

 

 

 自殺問題は健康と密接に関わっている

 

  私達人類は、現在、自殺問題を真に理解する転換点に立っていると言っても過言ではないと、華厳の滝を眺めている時に、ふと思いました。

 

 キリスト教やイスラム教の教えでは、自殺は大罪です。それらの宗教では、自分の命を自ら捨て去る行為は、究極の愚行と捉えられています。

 

 ただ、この考え方が、死にたい人を、更に窮地に追いやっているとも言えます。素直に死にたいと吐露出来る環境作りこそが、本当に必要な支援なのではないでしょうか?たとえ寿司屋でトロを食べられなくとも、青魚を食べればいいように、死にたいという気持ちがそのまま直接、自死へと繋がる訳ではないのですから。沢山の選択肢があるのです。

 

 ドン・キホーテでブルーレイレコーダーを万引きすることは立派な犯罪です。勿論、立派というのは、褒めている訳ではないのです。でも、自殺はもっと大きな犯罪行為として認識されています。

 

 死のうとして私の運転する車に飛び込んできても、私のフロントガラスには高精細のドライブレコーダーが取り付けてあるので、あなたの行動は撮影されています。故に、裁判になっても、私の有利は覆らないでしょう。

 

 とにかく、自殺は心の問題なのです。心が病み、闇の中をさ迷っている状態、暗中模索状態なのです。暗闇で神経衰弱をすることは出来ません。それと一緒で、至極単純な事実です。自殺志願者というのは、自分ではどうしていいのか分からないから、死にたいと常々思っているのです。解決策を示してあげれば、万事良き方向へ進み出すのです。

 

 なので、思い切って、精神科を受診することは恥などと認識せずに、遠慮せずに受診してください。そこで、精神科医に全部正直に話して、己の自殺願望を全て吐き出してください。そうすれば、全世界に同様の症状の患者は無数にいるので、もう既に、効き目の優れた医薬品は開発済みなのです。そのクスリを処方してもらえばいいだけです。

 

 たったそれだけのことで、あなたの死にたい症状は、緩和されるのです。

 

 また、心理セラピーを受けるのも有効な手段です。あとは柿ピーを食べながら、ハッピーになってください。あとは、居酒屋で飲むお酒はホッピーが良いと思います。

 

 まずは社会全体で、心の病を抱えた人達を理解することから始めましょう。

 

 出産間もない、初出産の母親の最多の死因は、なんと自殺なのです!なぜ、新たな命を授かって、嬉しくて幸せの絶頂だろうに、死んでしまうのか?これも、やはり精神科医にしか分からないことです。なにしろ、毎日色々とやることがあって忙しいのに、一々、全ての分野の勉強をしている暇など無いからです。

 

 だから、とにかく、出産後であっても、少しでも死にたい願望が芽生えたら、即、精神科を受診してください。普通に肉体面の異変が発生した時には、皆さん、即刻、医者にかかるのに、なぜ精神面に変調をきたした時には、精神科を受診することを躊躇うのでしょうか?遠慮は不要なのです。

 

 そして、なんと15歳から25歳までの若者の死因で最多なのが、自殺なのです。これは恥ずべき現実です。テクノブレイクで死亡するとか、包茎手術の失敗で死ぬ等の原因が一位であるならば、まだ納得は出来ます。しかし、自ら命を放棄した死が一位というのは、この日本国において、とても恥ずかしい現象であると言えます。

 

 まだまだ使える命の蝋燭があるのに、自ら水をかけて、その命の炎を消すとは、実に勿体ない。成長し、将来、結婚し子供を作って、新たな命の火を灯すことも出来たろうに。

 

 どうか、あなたが今も継続して死にたいと願い続けている現役の自殺志願者ならば、カルピスの原液をそのまま飲んでみてください。気持ち悪くなる筈です。ということは、あなたはまだ、生きているのです。それは肉体の自然な生命反応だからです。

 

 死んでいたら、もう、甘いも辛いもしょっぱいもおっぱいも感じられないのですから。

 

 自殺行為をするということは、その程度の気持ち悪さよりも、遥かに凄まじい苦しみを味わうことになるのです。すんなりと死ねる自殺方法など、この世に存在しないのです。安楽死の為のクスリも、あらゆる医薬品を自由に入手可能な医者などでなければ、入手は不可能です。

 

 だから、どうか、希望を捨てずに、生き続けてください。死にたい気持ちに負けないでください。必ず解決策はあります。

 

 そもそも、借金問題にしろ、借金があるからといって死ぬ必要は全く無いのです。アメリカ人など、一度の人生で三度も自己破産する人もいる位です。なのに、一回も自己破産の手続きをせずに、借金に精神を押し潰されて、自死に追いやられるというのは、馬鹿げたことです。是非、債務整理、自己破産、特定調停といった法律を駆使して、借金地獄から抜け出てください。

 

 まあ、私は金が絡む問題は素人なので、そういった相談事は、法テラスなどに電話相談するなりして、解決に持って行ってください。餅は餅屋に、法律事は弁護士に相談しましょう。弁護士相談と言うと、バカ高い相談料を取られるイメージがありますけど、この法テラスは、無料相談も受け付けているそうです。

 

 とにかく、生きる希望を捨てずに、死にたい気持ちの方を捨ててください。専門家に相談すれば、どうにかなりますから。人生、最後まで足掻いてください。

 

 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。