孫氏の兵法から学ぶ
[孫子]は現代人の為の[選択肢]を増やす宝庫 [孫子]は、危機を前に、選択肢の広さに拘りました。 戦争の仕方は、次の原則に基づく。 十倍の兵力なら、包囲する。五倍の兵力なら、攻撃する。二倍の兵力なら、分断する。互角の兵力なら、勇戦する。劣勢の…
呉という国の滅亡に学ぶ、[短絡的な怒り]のバカさ 怒りで身を滅ぼした孫武の元上司 孫子の兵法の著者である孫武を呉という国にリクルートしたのは、伍子胥(ごししょ)という人物です。 彼は楚という国の人物でしたが、家族を楚王に殺害されて、呉に逃亡し…
さて、比較検討することが勝利への道筋だと前回述べましたが、比較検討するにあたり、これまでの感覚や思い込みに頼ると危険です。 根拠無き希望的観測ほど、間違える確率の高いものはありません。 戦争においても、あくまで昔の槍と弓と刀で戦っていた古代…
希望的観測というのは、無謀な賭けである 悲惨極まる事故というのは、殆どの場合、無茶で、且つ、いい加減な予測、そして楽観的な予測から生まれます。 前にあった、若いスキー客ばかりを乗せたバス会社のバスが谷底に落下して大勢の未来ある若者が死んだ事…
遠方への出張に絶対に遅刻しない為には、一体どうすればいいのか? 遠く離れた場所で開かれる重要な会議に出席する為に、飛行機や電車を乗り継いで出張するとしよう。 つまり、朝五時に起床してから向かう、こうすれば、ギリギリ間に合う!という計画は、破…
孫子の考える[脆い人間]とは? [何か]に依存する生き方は止めるべき! 依存する人は、敗者となる確率が高い。これは、[孫子の兵法]に書かれた重要な法則の一つです。 この場合の依存とは、薬物依存とか、ギャンブル依存症のことではなく、簡易的に述べ…
努力の証が見える時点で、二つのことを間違えている 汗をかいて必死になって仕事をしていると、周囲から頑張っていると思われるでしょう。しかし、孫武は明確に、この[努力の証]を否定しています。 [毛を一本持ち上げたからといって、誰も力持ちとは言わ…
少ないコストと労力で、大きな目標の達成を狙う 現代人の一般の日本人は、孫武のように戦争には携わりません。陸海空自衛官ならば、有事の際には戦争に関わりますが、彼ら彼女らも休日には、ごく普通の日本人であります。 故に、サラ金やクレジットカードの…
負けが確定している勝負に挑むことは、無意味である 勝負に出るのなら、勝つ条件を一つでも増やすことが肝要 挑戦することは称賛されるべきものです。 まあ、無謀過ぎる挑戦というのはバカですが。例えば、昔ありましたが、盲目の人と、船のど素人の有名人の…
急がば回れの本当の意味 孫子の兵法によると、人間の内、およそ八割は負け組であると言います。まあ、これは大雑把過ぎる把握ですが、およそ、この比率に収まるようです。 孫子は、戦争で勝つことは勿論重視していましたが、それ以上に[負けないこと]を重…
準備していない状態では、勝てる戦も勝てなくなる 敗者達の歴史教訓から、負けない極意を学ぶ 孫子の兵法と言っても、孫武の頭の中の妄想から生み出された訳ではないのです。その理論体系は、過去に実際に行われた戦闘行為及び準備段階からの教訓が元となっ…
ネガティブ・インパクト(失う恐怖感)だけが、人を突き動かす原動力となる 孫武は、呉王に招かれた時に、練兵をすることになりました。しかし、男ではなく、宮中の美女180人でした。勿論、軍事訓練などしたことは一切ない人達です。 孫武は隊を二手に分け、…
さて、孫子の兵法が書かれた時代における[敵]とは、すなわち、同じ中国人の敵国の兵士でした。しかし、現代の日本人は、戦国時代の日本人とは異なり、もう日本人同士で殺し合いはしていません。たまに殺人事件が起きる位です。 では、現代における敵とは、…
不敗こそが最も大切なこと。 勝てない時には止める勇気を持つこと。 紹介文にて、この孫氏の兵法は戦争に勝つ為の書物、と述べた。しかし実際には、負けないことが大前提であり、それが最も大切なことである、とのことだ。 それ故に、戦争をする時は、勝利を…
さて、孫氏の兵法という書物があります。これは、コンビニで買った書物によれば、曹操、毛沢東、果ては現代人のビル・ゲイツまでが愛読した書物とのことです。 これは、普通に読めば、戦、古代の、あの弓と槍、刀で戦う戦闘行為に勝利する為のアドバイス書の…