死にたい人へのメッセージ(静)

自殺防止のメッセージ集(文章)

人生には波があることを自覚する

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著作者:
億田蒼
 
 
 
 
 
 人生というのは、波がある。丁度、海と同じで、穏やかな日もあれば、暴風雨により荒れ狂う海の時もあるものだ。
 
 私は、まだ36歳です。まあ、老齢の人からすれば、まだ36歳と思われるだろうが、二十歳の青年からすれば、もう、けっこうな歳だ。
 
 まあ、この36回も桜の季節が廻って来た男の人生であっても、色々なことがありました。ずっと平坦だった訳ではない。
 
 私は特段、有名人ではない。世間的には名など知られてはいない。全くの無名であり、勿論、顔も知られてはいない。
 
 そんな無名の、社会の底辺の貧乏人でさえ、人生というのは、色々と波があった。まあ、勿論、上の方に浮上するという意味での、良いことは殆ど無かったのだが。
 
 まあ、私の人生の場合、どん底と、どん底から少し上位までの間をウロウロとしているような感じでした。今もそうですね。
 
 でも、それでも、とりあえず、今は生きています。そして、勿論、過去にどん底だった時と比べたら、今は比較的マシになっています。
 
 ずっと底辺の状態であり続けることなど、ありえません。
 
 私が二十歳の頃、低給与の工場労働者でした。その頃、借金塗れで、工場から退勤しての帰り道、橋のところで、もう死んじゃおうかな・・・なんて思ったりしました。
 
 でも、結果としては、その時に死ぬような行いは一切せず、今に至ります。今まで、本気で死ぬ為の行為、つまり自殺行為などは一度たりともしたことはありません。もしもそんなことをしていたら、本気で死ぬつもりはなくとも、首を括る真似をするだけで、本当に死んでしまう可能性もありますからね。
 
 今、本当に、死ななくて良かったと思っています。
 
 だから、勿論、あなたの人生も、今、最悪だとしても、その最悪クラスの状況は、、今後ずっと続くとは限らない。
 
 勿論、その為には、色々とあなた自身が努力する必要があると思うけど。
 
 とにかく、人生というものは、ずっと平坦な道ではない。上り坂もあれば、楽に下りられる下り坂もあるのだ。舗装された道路もあれば、石ころだらけの道もある。
 
 でも、きっと、いつかは、そのキツい状況から脱することも可能だと思う。